社外参謀通信6月号

第2のオルツにならないために ~会計の視点で読み解く、見かけの利益を膨らませる“粉飾リスク”の正体とは?~ お伝えできる専門内容~資金繰り・財務力強化編~ TREND REPORT 2026年5月吉日 株式会社 プレジデンツビジョン ■現代のベンチャーを蝕む「古典的な罠」 ベンチャー企業「オルツ」による粉飾決算が表面化し、スタートアップ界隈に衝撃が走っています。この事例で 用いられた手法は、広告代理店を介して架空ユーザーに資金を回し、自社サービスを購入させることで売上を偽装 するという、極めて「古典的」なものでした。この背景には、業績不振のままでは投資家や銀行から資金調達を維 持できないという、資本主義の構造的なプレッシャーが存在します。 ■求められる「真の経営再建」への道 企業が決算書(PL・BS)を悪用して利益を水増しする手口には、主に以下の4つのパターンが存在します。 ①架空売上の計上: 子会社や知人との実体のない取引を積み上げる。 ②在庫(棚卸資産)の不正操作: 最も容易に行われる手法です。仕入れた商品を「在庫」として過剰に計上す ることで、会計上の売上原価が圧縮され、利益が無理やり捻出されます。 ③経費の過小計上・先送り: 役員報酬をコントロールしたり、発生した経費を来期以降へ先送りしたりするこ とで、今期の利益を確保します。 ④架空売掛金の計上: 全く存在しない売掛金をBS(貸借対照表)に積み上げる「奥の手」です。これはPL上 の利益と連動し、架空の利益を生み出します。 ■見かけの利益を偽造する「4つ」の手口 ■なぜ「専門家の目」と「時系列」で必ず露呈するのか これらの不正は一時的な「化粧」にはなりますが、専門家が「時系列」で分析すれば一発で露呈します。例え ば、売上が伸びていないのに「在庫」や「売掛金」だけが不自然に急増している場合、会計上の矛盾として即座 に検出されます。また、一度手を染めると回収不能な架空資産が雪だるま式に膨らみ、あたかも「万引き」が 経営者が取るべき道は、数字の改ざんではな く「赤字の時は腹をくくる」ことです。見せか けの数字で取り繕うことは根本的な解決にはな らず、むしろ傷口を広げます。1年半から2年 といったスパンで抜本的な立て直し計画を策定 し、ステークホルダーに対して「膿を出す」覚 悟で誠実に説明することこそが、企業の将来を 守る唯一の解決策となります。 第1章 固定費は3つに分けて総点検する ・固定費の「開かずの間(誰が何のためにつかっているかわからないコスト)」を作るな ・運営費(水道光熱費・通信費等) 最新の情報でコストダウン ・設備費(賃料・保険料) プロに任せてコストダウン ・戦略費(出張費・販促費・広告宣伝費・交際費)費用対効果でコストダウン 第3章 現金を握りしめる ・インフレでも現金さえあれば会社は倒産しない ・「我が社」の必要資金を知っておく (必要資金を決算から算出する方法) ・売上が0円で「我が社」は何日耐えられるか? (現金保有日数を計算しておく) ・ROA>金利なら返済を急ぐ必要はない 第2章 金利上昇に耐えられる資金繰り改善策 ・もっとも怖いのはROA<借入金利 (金利すら稼げない状態/銀行のために働いている状態) ・キャッシュコンバージョンサイクル (売掛回転日数+在庫回転日数)を最短化せよ ・運転資金をミニマム化できれば借入をミニマム化できる ・「利は元にあり」~仕入れを社員だけに任せる会社は潰れる~ ・売掛金サイト短縮に反対する営業マンは 「顧客を人質にした立てこもり犯」(犯罪人として取り締まる) ・在庫はお金であると認識せよ ・遊休資産を遊ばせておくのは放蕩息子を養っているのと同じ ▲石原のコンサルティングメソッドでは 経営全体を俯瞰し複雑に絡み合う課題を改善 エスカレートして大罪になるかのように、最 終的には内部告発や金融機関の指摘によって 破綻を迎えることになります。

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