社外参謀通信4月号

3.11東日本大震災の日に想う 中小企業が避けるべきリスクと対処法 お伝えできる専門内容~中小企業が取り組みたい石原式シンプルBCP~ TREND REPORT 2026年2月吉日 株式会社 プレジデンツビジョン ■そもそも「リスク」の定義とは? 投資の神様、ウォーレン・バフェット氏が「リスクとは、自分が何をやっているか 分からない時に起きるもの」という言葉を残しているとおり、リスクとは「想定と離 れた状態(ブレ)」のことを指します。ここで勘違いが多いのは下振れだけをリスク と捉えることです。たとえ上振れも想定外であれば、それはリスクとなります。 ■経営者がおさえておくべきポイント リスクへの対処はその性質(損害の大きさ×発生頻度)に よって、右図のとおり4パターンに分けて考えます。 ■「リスクへの対処」は4パターンで考える 火災、賠償、死亡等 一撃で経営を 揺るがす事態に活用 保険 軽微な怪我等は 自己資本でカバー 貯蓄 事業そのものをやめる 撤退 重大事故に繋がる 事故未遂をなくす (ヒヤリハット) 改善 多い 少ない 発生頻度 損 害 額 小 大 「保険」で対処(損害大 × 頻度少): 滅多に起きないが、一度起きる と会社が倒産しかねない甚大な損害が出るもの(火災、賠償問題など) 「撤退」を検討(損害大 × 頻度多): 頻繁に大きな損害が出るような 事業や状況は、ビジネスとして成立していないため、撤退を検討すべき 領域 「貯蓄」で対処(損害小 × 頻度少): 発生頻度も損害も小さいものは、 保険に入るよりも手元の資金でカバーする方が合理的 「改善」で対処(損害小 × 頻度多): 日常的に起こる小さなミスや事 故。「気をつける」という精神論ではなく、仕組みの改善で減らすべき ■「何でも保険でカバー」は禁物 小さなリスクまで保険でカバーしようとすると、保険料負担で経営が圧迫され、保険貧乏状態になります。 保険は「一度でも起きたら自力では立ち直れない」という大きな損害(数千万~数億円単位の賠償など)に対し てのみ、戦略的に保険を活用しましょう。特に中小企業では社⾧がトップ営業マンであることも多く、社⾧の死 亡は大きな損失に。銀行借入の連帯保証が遺族に及ぶリスクも考慮し、生命保険等での対策が必要です。中小企 業を取り巻くリスクに対する保険は他にもありますので、必要な保険を検討してみてください。 リスク管理の最大の目的は「想定内の幅を広げること」にあります。予め何が起こり得るかを予測し、対 処法を準備できていれば、それはもはや管理不能な「リスク」ではありません。 BCP(事業継続計画)もそ の一環です。多くの経営者は作成に煩雑さ・敷居の高さを感じているようですが、想定外をなくすことこそ 最大の防御です。 リスクをクリアにすることで、経営者は迷いなく事業のアクセルを踏むことができるようになります。 想定 300のヒヤリハットを潰せ!重大事故を防ぐ「ハインリッヒの法則」 1 29 300 1件の重大事故 29件の軽微な事故 300件のヒヤリハット 1件の重大事故の背景には、29件の軽微な事故と、300件の「ヒヤリ ハット(事故未遂)」が隠れています。重大事故を防ぐためには、現場の 「ヒヤリとした」経験を報告させ、この300件を地道に潰していくこと が不可欠です。 ■解説事項 ・石原式 中小企業のシンプルBCP ・BCP策定5つのポイント 1 緊急連絡体制の整備 2被害想定 3備品準備 4社内周知 5訓練 このような状況の中、経営コンサルタントの石原尚幸は中小 企業が自社で策定できる「シンプルなBCP」を提唱しています。 石原は過去に出光興産の本社に勤務し、社会のインフラである ガソリンスタンドを守るためBCP策定に取り組んだ経験をもち ます。しかし当時数百ページにも及ぶ詳細なBCP計画書を作成 した経験から、敷居の高さには課題を感じていました。 そこで中小企業が最初の一歩として整えたいBCPの項目をま とめ、2024年に入ってからすでにクライアント2社が社内で BCP策定を完成させました。また士業コンサルタント向けの勉 強会を開催するなど普及に努めています。

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